どんぶらこ。

川を流れる文旦の日常。

メンヘラ神のこと2

メンヘラ神に対して、勝手な親近感を持っていた。
大学生で同学年で同い年で専攻が近く、状況がどことなく似ていた。
当時は自分も(彼女ほどではないが)メンがヘラっていて、大学生活をどうしようか惑う中、心の中で彼女をロールモデルにしていた。


私が就活で悩んでいるとき、彼女もまた就活で悩んでいた。
私が大学の単位のことを気にしているとき、彼女もまた留年のことを気にしていた。

本当に状況が似ていた。当たり前である。
全国どこの大学生だって多かれ少なかれ似たようなことを抱えている。就活・進路・恋愛・サークル等々。更にメンヘラという共通点まであれば満点に近い。


そんな状況にあって、彼女はいつの間にか私の中でロールモデルになっていった。
「メンヘラ神だってしんどい中インターンできてるんだ、私も就活やれるはず」
「メンヘラ神だって留年してないんだから、私も」
きつい中頑張って成果も出しているメンヘラ神は、確かに励みになっていた。
ひどい奴だ。自分のメンヘラを彼女より軽度だと決めつけ、彼女を認めつつも見下していたんだから。
それでも就活を控えて不安にまみれた日々の中、彼女の存在は私の中の安心になっていた。


そして就活が解禁する前に、彼女は亡くなった。

その後の不安感と喪失感は今でも覚えている。説明会の帰り、図書館への道のり
「メンヘラ神はどうしてんだっけ」と思っては
「あ、亡くなったんだ」と思い出す。
そして「私どーしよ。できるのかな」と不安になる。
彼女の出来不出来は私に関係ないと分かっていても、胸に穴がぽっかり空いたような気分だった。
正直なところ、リプの1つもやりとりしていない相手にそんな気持ちを感じる自分に驚きもした。


彼女は当然今もいない。大学生で同学年だった私は卒業し、社会人になり、メンヘラ神をロールモデルにはできなくなった。彼女の死後2年くらいで、やっとそのことに慣れたように思う。

無意識でも彼女を見下していたのは悪かった。
そして彼女から安心感をもらっていたこと、特に自分もメンヘラで苦しくて不安で堪らなかったとき支えになってくれていたことについて、本当に感謝している。


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