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どんぶらこ。

川を流れる文旦の日常。ウクレレ始めました。

「耳をすませば」が予想外に刺さった

本・漫画・映画

先週の金曜ロードショースタジオジブリの「耳をすませば」でしたね。
大勢の日本人が観てるんだろうなーと思いつつ、私もちゃんと観てました。

まあ私も普通に(?)聖治と雫にときめいたり杉村に萌えていたりしていました。やっぱり素敵ですね耳すま。きゅんきゅんしながら観てました。
でも大学生時代に放送されたときは、そのときだけは、初々しい恋愛なんか頭に入ってこなくて、ひたすら焦りながら観ていたことがあったのです。
今回はその思い出です。(ネタバレ含みます)


当時は大学3年生の冬。友人宅に行って二人で耳すまを観ました。
その頃の大学3年冬といえば、就活シーズン真っ最中。自分も周囲も就職のために自己分析やら志望動機の準備、公務員試験の勉強、院試の準備などに取り組みつつ、常に不安でした。

自分は今これをやってていいのか?
内定取れるのか?
てか卒論もやらなきゃ

とか焦りつつも、

就活なんてくそくらえ
卒論めんどくせえ

とも毒づいていた頃でした。


そんな折に入ってきた「金曜ロード耳すまだってよ」の情報。
これさいわいと息抜きにといって友達を誘ったのが間違いでした。

灰色の毎日を、青春ラブストーリーが彩ってくれると勘違いしていたのです。
てか小学生の頃に観たっきりだったので、バロンと自転車くらいしか覚えてないし。
ラストの坂道にシーンに憧れたのです。初恋もまだのくせに。
もう本当に勘違いでした。



わくわくして観はじめたら、しょっぱなから高校受験を控えた中学3年生たちが登場。
受験に向けて勉強する友達。まだ進路についてもやもやしている主人公。

あれ... これって進路の話...?

そしてイケメンと名高い聖治が颯爽と登場。
バイオリン職人になりたい、そのためにイタリアで修行をしたい、と明確なビジョンをもってかっこよく将来を語る。厳しい道なのを承知の上で、夢をしっかりと持っている。

やっぱり… 進路の話だ……

そして聖治はイタリアに渡るための短期の修行に行く。雫はそんな聖治に刺激されて、作家という夢にむけて「ためし」をする。その腕試し期間を経て聖治はイタリアで修行できることになり、雫は作家になるためには勉強が必要だと、受験勉強をするようになる。



………いやーーーーーー刺さりました。

聖治は中学3年にして夢、目標をしっっかりと持っているってのに、
自分は明確な将来像もなく、志望先も志望動機も曖昧。
何なんだ自分。
そして刺激を受けたところで「自分は〇〇になる!」なんて目標が降ってきたりもしないし。
ひたすら聖治に劣等感。

そして一番刺さったのは、雫が勉強すると決めたこと。
そうだね、勉強、将来のために大事だよね。
うだうだ言ってないで勉強します、はい。学業も就活もします。
就活卒論めんどいだとか何とか、本当、ごめんなさい。


もう、聖治と雫のおかげで、息抜きどころか「やらなきゃ」って思い知らされました。
一緒に観てた友人も同じ顔をしていました。
勉強、しようか。

息抜きのはずが予想外に刺さって、もうズタボロでした。


それ以来「耳をすませば」と聞くと、当時の不安と焦りと劣等感を思い出します。
あれから数年経って、先週の金曜ロードショーで再度観てやっと、ときめきや憧れを思い出せました。
当時は自分の将来が不安でならなかったけど、今回は2人の将来に希望を感じられました。

よかった。